就職浪人から10年以上経った今、改めて感じる“働き方”の話
これまでの家族の話とは打って変わりますが、、、
実は僕、3年間ほど「就職浪人」をしていました。
大学在学時は周りと同じように就活をしていましたが、第一希望だった業界からはことごとく不採用。お祈りメールの連続で、当時の僕は自分の将来を一度ゼロから見つめ直すことになりました。
そこで選んだのが、公務員試験への挑戦でした。
3年間の受験生活と、再び始まった就活
大学卒業後、僕は3年ほど地方公務員を目指して勉強する道を選びました。
でも、現実はそう甘くありません。
公務員試験は狭き門で、受けても受けてもなかなか結果が出ない。どこか僕の浅はかさを見抜かれているような気がしました。
その間、並行して一般企業の就職活動も続け、ようやく内定をもらったのがシステムエンジニア(SE)の仕事でした。
こうして僕のキャリアは、就職浪人 → 不合格続き → SEとして社会人スタートという流れで始まることになります。
■ SEとして働いた3年間は、正直“グレー企業”だった
内定をくれた会社には、3年間お世話になりました。
けれど、その実態はブラック……いや、かなりグレーでした。
- みなし残業で給料は多いが、実働は常に長時間(9:00-22:00)
- サービス残業は当たり前
- 上司や先輩は連日の残業のせいか日中はボーッとしていて定時までは相談しづらい
(正直かなりやばい空気でした笑) - 社長が絶対的存在で、営業は常にトップ2の社長の右肩に怒鳴られている
- 怒号が飛び交う職場が“職場のBGM”状態
今振り返ると「よく3年も続けたな」と思うほど。
そんな会社でも、1時間早く会社近くのカフェで自主的にプログラムや業界のことを自主的に勉強した自分を褒めたいです。笑
当時は働き方改革なんて言葉も一般化していなかった頃で、会社としても社会としても“そういう空気”が許されていました。
けれど、不思議なもので――
この会社で過ごした時間は、僕にとってマイナスばかりではありませんでした。
遠回りがくれたもの:忍耐力と「環境の大切さ」
この3年間は、確かに大変でした。
でも、その環境だったからこそ身についたものがあります。
それは 「耐える力」 と 「環境の影響力を知ったこと」。
どれだけやる気があっても、環境が悪ければパフォーマンスは落ちます。
逆に、環境が整っていれば、人は自然と成長できる。
今の会社に転職してから、改めて実感しました。
唯一、今でも後悔していること
ここまで書くと「じゃあ全部良い経験だったね」と思われるかもしれませんが、実は一つだけ今でも後悔していることがあります。
“新卒”としての働き方を経験していないこと。
- 新人研修を受けていない
- 同期がいない
- 同じスタートラインに立つ仲間がいない
僕自身は「別にいいか」と思っていたのですが、周りの友人が楽しそうに研修の話をしていたり、同期で支え合っているのを聞くと、やっぱり羨ましかった。
社会に出るうえでの“精神的な支え”というものを、僕は持たずに始めたんだなと思います。
就活する人へ伝えたいこと
今では、就活や働き方は多様になり、昔より柔軟な選択肢が増えています。
でも、10年以上経った今、過去の自分に言えることが一つあります。
「どんな会社でもいい。しっかり“研修”が受けられる会社を選んだ方がいい。」
社会人スタートの数カ月間は、本当に特別な時間です。
お金を払うんじゃなくて、お金をもらいながら学べる。
そんな環境、人生で他にありません。
遠回りでも、遠回りなりの意味があった
僕は就職浪人をして、回り道をしました。
その結果として、後悔もあるし、得たものもあります。
きっと誰のキャリアも、まっすぐではないはずです。
それでも、自分なりに選んだ道を正解にしていくしかない。
もし今、就活で悩んでいる人がいるなら。
そして、僕と同じように遠回りしていると感じている人がいるなら。
「遠回りには遠回りの価値がある」
そう伝えたいです。


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